認知症に悩む人たちは、年々増えています。3大認知症は、アルツハイマー病、脳血管性認知症、レビー小体型認知症といわれています
脳血管性痴呆
脳血管性痴呆は、1.認知機能を障害しうる部位の脳梗塞発作後の痴呆、2.脳梗塞の多発による痴呆、3.白質のびまん性病変による痴呆(ビンスワンガー病)などに分類することができますが、2の多発梗塞によるものが大部分をしめます。 |
高血圧、高脂血症、糖尿病、等による血管の動脈硬化が原因です
アルツハイマー病 : アルツハイマー病とは、βアミロイド蛋白と呼ばれる異常な蛋白質が脳全般に蓄積するために、脳の神経細胞が変性・脱落する病気です。そのために、脳の萎縮が進行し、痴呆を示すと考えられます。CT、MRIといった画像診断では、比較的早期から側頭葉内側部(海馬領域)の萎縮が目立ってくるといわれています。進行すると脳全体の萎縮が顕著になります
レビー小体認知症: レビー小体型認知症は、日本ではアルツハイマー型認知症、血管性認知症とともに三大認知症と呼ばれ、欧米ではアルツハイマー型認知症に次いで2番目に多い認知症と言われているように、頻度の高い認知症で、日本では高齢者の認知症の約20%を占めます |
この病気は、高齢者に多いのですが、40歳前後でも起こります。記憶障害を中心とする認知症があり、ありありとした幻視やパーキンソン症状(体がこわばり、動作が遅くなり、転び易くなるなど)が現われやすく、日により時により頭がハッキリしていたり、ぼーとしていたり変動がめだったりすることがあるとこの病気が疑われます。しかし、早いうちには認知症がめだたず、幻覚や妄想、抑うつといった精神症状がめだつこともあり、パーキンソン症状が初めに起こってくることもあります
認知症の2割を占めるレビー小体型認知症では、物忘れよりも幻視や妄想などが先行することが多い。ほうゆう病院(横浜市旭区)院長の小阪憲司さんが、約30年前に発見した病気で、一種のたんぱく質から成るレビー小体が大脳皮質にたくさん現れ、神経細胞が壊れていく。高齢の発症が多いが、40歳代で発症することもある。
このような幻視や妄想などを抑える働きが注目されているのが、漢方薬の抑肝散。子供の夜泣きや疳(かん)の虫などを抑えるために使われてきた薬だ。特に、レビー小体型で顕著な効果が報告されている。
レビー小体型の治療では、アルツハイマー型でも使われる薬「塩酸ドネペジル」(アリセプト)を服用し、記憶障害の進行を抑える。それで幻視などが消えることもあるが、消えない場合、レビー小体型では、手足の震えなどを招く恐れがある抗精神病薬は使えず、幻視などの抑制は困難だった。
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アルツハイマー病になるタイプ :高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病はアルツハイマー病発症の危険因子。(たとえば糖尿病の人は健常者の1.5倍アルツハイマー病を発症しやすいとの調査結果がある)
高インシュリン血症の人は特に要注意。(インシュリンが増えると老人班が増えたり海馬がやられる)
高齢である人。男性より女性に多い。60歳を超えると多くなり、85歳以上では一段と増える。
頭を使わない人。
高学歴の人は進行が早い(発症しにくいが、一旦発症すると進行が早いとのこと)
1時間以上昼寝をする人。(昼寝は30分以内にすればアルツハイマー病の予防になる)
偏食の人はなりやすい。肉が好きで、特に緑黄色野菜(ブロッコリーや人参)や魚の嫌いな人は統計的にアルツハイマーが多い。
酒に弱い遺伝子の人は強い人の1.6倍なりやすい。(遺伝子の問題なので酒を飲む練習をしても効果はない)
どんな酒でもグラス3杯程度飲む人がアルツハイマーが一番少ない傾向がある。
喫煙はアルツハイマーになる危険度を2倍にする。
運動をしない人
アルミニウムの恒常的な摂取になるような事は控えた方が良い。
女性の肥満は危険因子。
魚をほとんど食べない人。
高脂肪食を過剰に食べる人
食事の量が少ない人。
水分の摂取が少ない人。
真面目な人。ストレスがある人。米国の調査では、クヨクヨ悩んだり、沈み込んだり不安に思うなど否定的な感情を持ちやすい人は、活発な人の2倍アルツハイマー病にかかりやすいと言われる。物事に悩む人は記憶力の減退が著しいと言われる。
物事を悲観的に考えたり、不安な気持ちや鬱傾向の人は将来認知症になる可能性が1.3倍高いと、米国メイY-クリニックが発表している。(2005/3)
女性ホルモンの一種である「エストロゲン」を長期に服用している人。若返りや老化防止に効果があるとして期待されているエストロゲンを高齢者が服用し続けるとアルツハイマーや物忘れがひどくなる危険性が40%近くも高まると米国の研究チームが警告している。
遺伝性はほとんどないと言って良い。
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